マリナーズ、イチローと契約発表 ディポトGM「偉大な選手をグラウンドに戻すため」

スポーツ報知
マリナーズと契約を結んだイチロー

 【シアトル(米ワシントン州)=秋野未知】マリナーズが24日(日本時間25日)、今季の方針などを発表する恒例記者会見を本拠地Tモバイル・パークで開き、大勢の地元メディアが集まった。

 会見に先立ち、同球団はイチロー外野手(45)と1年間のマイナー契約を結んだことをプレスリリースで発表。イチローはアメリカで19年目のシーズンを迎えることになった(マリナーズとしては14シーズン目。米メディアによると契約金75万ドル=約8250万円)。来月から始まる春キャンプには招待選手として参加する。

 ジェリー・ディポトGMは「イチローと契約したのは野球史上における偉大な選手をグラウンドに戻すため。グラウンドに戻って、何が起きるかを見る。それに、これは彼自身がやりたいことでもあるんだ。我々はイチローがマリナーズにもたらしてくれたことに感謝し、尊敬の念を持って彼と接し、彼が野球界に残してきたことを祝福したい」と話した。

 しかし、マリナーズは昨季終了後にカノやクルーズらのベテラン選手たちを放出し、代わりに多くの若手選手を獲得して新チーム編成を始めている。そんな中、東京での開幕後もイチローをチームに残す意向なのかという米記者からの質問にディポトGMは、「その前に彼は、まずは春キャンプでけがをせず順調にプレーして、東京での開幕戦に出場できる28人枠に入らねばならない」と述べたあと、「我々にとっての2019年のゴールは、2021年(のワールドシリーズ制覇)へ向けて若い選手たちを成長させることだ」と今季示していた意向をきっぱりと繰り返した。

 この若手選手を集めたチーム再構築プランには、菊池雄星投手も組み込まれており、ディポトGMが考える先発5投手の中に菊池の名前も挙がった。GMに代わって壇上に上がったサービス監督も、今季から数年かけて新チームを構成するなかで、「菊池投手にはブルペンデーも用意して、アメリカの野球に慣れさせ、いかに健康な体で投げ続けることができるかを大事にしながら使っていく」という意向を語った。

 マリナーズの春キャンプは、投手が来月12日から、野手は16日からアリゾナ州ピオリアで開始される。

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