【2019年】特別賞 ラグビー日本代表

史上初のベスト8進出で日本中を沸かせたラグビー日本代表 史上初のベスト8進出で日本中を沸かせたラグビー日本代表
 報知新聞社制定「2019報知プロスポーツ大賞」の受賞者が12月17日に決まり、自国開催のラグビーW杯で史上初の8強入りを果たした日本代表が特別賞を受賞した。流行語大賞に選ばれたチームスローガン「ONE TEAM」の通り、様々な背景を持つ選手が長い時間を共有し、一つの文化を作り上げ、世界の猛者たちと戦う姿が見る人の心を動かした。

 9月20日の開幕戦ロシア戦で白星発進し第2戦で優勝候補の一角アイルランドを撃破すると盛り上がりが一気に加速した。1次リーグ突破を懸けたスコットランド戦は、FB山中亮平(31)=神戸製鋼=がタッチライン外に蹴り出しノーサイドの瞬間、最高視聴率は53・7%をマーク。平均でも39・2%で今年のスポーツ中継NO1に立った。ラグビーの魅力にはまる“にわかファン”が急増し「ジャッカル」、「笑わない男」が流行語にもなった。
 

 興奮は冷めやらず、今月11日に東京・丸の内で行われたファンへの感謝を伝えるパレードには平日にもかかわらず約5万人が集まった。代表歴11年で不遇の時代を知るSH田中史朗(34)=キヤノン=は「これだけの皆さんに集まっていただいて、本当にありがとうの一言しかない」と号泣した。
 

 来年1月12日から世界のトップ選手も参戦するトップリーグが始まり、代表選手が所属チームに分かれ火花を散らす。日本代表は続投するジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(50)の下、7月に大分、神戸でイングランドと2連戦を行い、11月には敵地でスコットランド、アイルランドと再戦する。ブームに沸いた19年が終わっても、23年フランス大会に向けた動きから目が離せない。
 

 ◆ラグビー日本代表 1930年に初めて結成され、カナダ・バンクーバーでブリティッシュ・コロンビアと対戦し3―3で引き分けた。最多出場はロック大野均(東芝)の98、最多得点はFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)の711、最多トライは大畑大介の69。W杯は全9回出場し最高成績は19年の8強。エンブレムの桜からブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)の愛称で呼ばれる。

◆2019年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 丸佳浩 巨人 30
野球(パ・リーグ) 西武 24
男子ゴルフ 今平周吾 フリー 27 2
女子ゴルフ 渋野日向子 RSK山陽放送 21
大相撲 朝乃山英樹 高砂 25
ボクシング 井上尚弥 大橋 26 2
特別功労賞 阿部慎之助 巨人 40 -
特別賞 ラグビー日本代表 - - 2
フレッシュ賞 村上宗隆 ヤクルト 19 -

ページトップ