【2019年】野球(パ・リーグ) 森友哉

攻守の要としてリーグ連覇に貢献した森 攻守の要としてリーグ連覇に貢献した森
 報知新聞社制定「2019報知プロスポーツ大賞」の受賞者が12月17日に決まり、打って守って、圧倒的なインパクトを残した西武の森友哉捕手(24)が大賞に輝いた。6年目の今季は、135試合で打率3割2分9厘、23本塁打、105打点。打率、本塁打、打点でキャリアハイの成績を残してリーグ連覇に貢献した。「うれしい。選んでいただいたファンの方に感謝ですね」と、首位打者、パ・リーグMVP、ベストナインに続く栄冠を手にして、少年のような笑顔を浮かべた。

 巨人へFA移籍した炭谷と代わるようにして、正捕手へと成長を遂げた今季。マスクをかぶり続けながら数字を残す厳しさを痛感した。「攻守で活躍するのが難しいことは自分自身でやっていて分かった」。だからこそ「打てるキャッチャー」への思いは強い。森が描く理想像は、巨人で4番を任されながら、多くの投手をリードしてきた阿部慎之助(現巨人2軍監督)だ。

 特別功労賞に選ばれた阿部も、表彰式に出席予定。新旧の「打てる捕手」によるツーショットが実現する。森は「プロに入る前から目標にしていた人。現役を引退されても、常に阿部さんを目指してやっていきたいし、いずれは超えられるような選手になれれば」と胸を躍らせる。

西武・森と巨人・阿部の比較表 西武・森と巨人・阿部の比較表

 少年の時、阿部に憧れを抱いた森も、今では子供たちの憧れとなる立場になった。野球教室に行けば、いつも質問攻めにあっている。「自分は体が大きい方ではないけど、プロでもできるってことを子供たちに伝えられたら。この調子が1年で終わってしまったらダメなので、継続していきたい」。24歳の若武者は、理想を追って走り続ける。

◆2019年プロスポーツ大賞受賞者

部門 受賞者 所属 年齢 受賞回数
野球(セ・リーグ) 丸佳浩 巨人 30
野球(パ・リーグ) 西武 24
男子ゴルフ 今平周吾 フリー 27 2
女子ゴルフ 渋野日向子 RSK山陽放送 21
大相撲 朝乃山英樹 高砂 25
ボクシング 井上尚弥 大橋 26 2
特別功労賞 阿部慎之助 巨人 40 -
特別賞 ラグビー日本代表 - - 2
フレッシュ賞 村上宗隆 ヤクルト 19 -

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