稀勢の里、横審稽古総見で横綱、大関陣に4勝4敗
スポーツ報知

大相撲の横綱審議委員会による稽古総見が31日、東京・両国国技館で行われた。8場所連続休場からの復活を目指す横綱・稀勢の里(田子ノ浦)は、横綱・鶴竜(井筒)、大関・豪栄道(境川)、栃ノ心(春日野)と計8番相撲を取って4勝4敗だった。
進退のかかる秋場所(9月9日初日・両国国技館)でも対戦が予想される上位陣と胸を合わせた。2勝2敗だった豪栄道とは激しい突き押しから顔を張られる場面も。鬼の形相で立ち向かった稀勢の里は「良かったんじゃないですか。闘志が顔に? あまりよくないことだけど、顔を張られたしね。やるべきことをしっかりやっていく。いいきっかけになってくれればいい」と前を向いた。
視察した舞の海秀平さん(相撲解説者)は「相撲内容に力強さ、粘りがでてきた。(進退が問われている)危機を脱出できるんじゃないかという希望が持てる稽古内容でした。崖っぷちで何とかしようという意気込み、気迫が伝わってきた」と話していた。