史上2度目の“珍事”名古屋場所、新弟子希望者なし

スポーツ報知
雲竜型の土俵入りを見せる鶴竜

 大相撲の新弟子検査が11年ぶりに中止になることになった。日本相撲協会は名古屋場所(7月8日初日・ドルフィンズアリーナ)新弟子検査の申し込みを26日に締め切ったが、応募者が1人もおらず、7月2日に予定していた同検査を中止したと27日、発表した。新弟子検査の受検者ゼロは、入門規定が制定された1936年以降では、2007年名古屋場所に続き、史上2度目の“珍事”となった。

 新弟子応募者は就職場所と呼ばれる3月の春場所が例年、最も多い。近年は高校生を中心に数場所でも早く、と九州、初場所に受検して初土俵を踏むケースも増えている。名古屋場所はその間のタイミングでもあり、毎年数人の受検にとどまっている。過去3年間も4人(17年)、3人(16年)、2人(15年)しか受検していなかった。

 名古屋場所担当の出羽海理事(元幕内・小城ノ花)は、「少子化も影響しているかもしれない。ただスカウトは各親方とも懸命にやっています。名古屋で入門する予定の子が、手続きの関係で来場所に見送った可能性もある」と話した。

 負傷などによる休場で番付外となった力士が出場すれば、前相撲は行われる可能性はあるが、中日恒例の新序出世披露は行われない。

スポーツ

×