元柔道の北海道王者、旭大星が道勢26年ぶりの新入幕

スポーツ報知
新しい番付表を手に笑顔を見せる旭大星

 大相撲夏場所(5月13日初日・両国国技館)の新番付が発表され、旭大星(28)=友綱=が、北海道出身としては1992年初場所の立洸以来、26年ぶりの新入幕を果たした。

 北海道はかつて大鵬、北の湖、千代の富士、北勝海ら47都道府県最多8人の横綱を輩出した相撲王国。復権への第一歩でもあり、「道産子魂で頑張りたい。すぐに(十両に)落ちたら意味がない。まずは夏場所の勝ち越しが目標。そして、10勝して三賞を取りたい」と言葉に力を込めた。

 幕下時代には、2016年に亡くなった同郷の先代・九重親方(元横綱・千代の富士)から「北海道出身だろう。頑張れ」と声をかけられたことが今も忘れられないという。「(復権へ)プレッシャーはかかるけど、できるだけそういうことは考えずに相撲を取ります」と平常心を強調した。

 旭川大高時代の2007年、柔道81キロ級で北海道王者にもなった。柔道の強豪大学からの誘いもあったが、角界で勝負する道を選び、故郷・旭川を離れた。「当時得意だった投げ技は、今も相撲に生きている。次はもっと前に出る相撲を進化させたい。上がれるだけ番付を上げたい」と気合。6月9日には挙式・披露宴が控えている。「夏場所で活躍して、結婚式のお客さんにも気持ちよく来てもらいたい」と締めた。

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