稀勢の里、稽古参加も実戦なし「今やれることを」
スポーツ報知

大相撲の二所ノ関一門の連合稽古2日目が6日、大阪・高石市の二所ノ関部屋で行われ、前日は不参加だった5場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31)が姿を見せた。だが、関取衆と20番取った弟弟子の大関・高安(28)=ともに田子ノ浦=とは対照的に、土俵には上がらず四股やすり足など基本動作だけで終えた。
左大胸筋などの負傷から復活を期す横綱に、春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)まで残された時間はあとわずか。調整遅れは明らかでも「今やれることをする。15日間乗り切る体をつくらないと。思うようにいかないところもあるが、いい状態に持っていくだけ。また(ファンに)期待を持ってもらえるように」。既に次の出場場所に進退を懸けるとしており、葛藤する胸の内を明かした。
師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は「時間はないが体と相談して、あす、あさって(8日)で考えたい」。6場所連続休場が現実味を帯びてきたが、ギリギリまで出場可否を見極める。(小沼 春彦)