初優勝の栃ノ心に送られた、ジョージア・ムツヘタからの愛の力水

スポーツ報知
栃ノ心がプリントされた服を着る長女・アナスタシアちゃん(栃ノ心提供)

◆大相撲初場所14日目 ○栃ノ心(寄り切り)松鳳山●(27日・両国国技館)

 前頭3枚目・栃ノ心(30)=春日野=が初優勝を飾った。前頭9枚目・松鳳山(33)=二所ノ関=を寄り切って13勝目。2差で追う横綱・鶴竜(32)=井筒=と大関・高安(27)=田子ノ浦=の3敗対決を待たずに初の賜杯を決めた。ジョージア出身力士の優勝は初。2012年夏場所の旭天鵬(現友綱親方)以来、14日目では01年秋場所の琴光喜以来の平幕Vの快挙に八角理事長(元横綱・北勝海)は大関候補の誕生を明言した。

 栃ノ心はジョージアの古都ムツヘタで応援する家族から力水をもらった。「今日は本当に最高の日です。娘(昨年11月に誕生した長女・アナスタシアちゃん)も喜ぶでしょうね、大きくなったら」とほほ笑んだ。

 ジョージアの実家では母・ヌヌさん(51)や妻・ニノさん(30)、近所の住民らがインターネットの動画中継で観戦し、涙を浮かべて勝利を祝った。勝利の瞬間、拍手や万歳のポーズ。ヌヌさんは「教会に通い、勝利を祈っていた。不断の努力の結果だと思う」と十字を切り感謝した。ニノさんは栃ノ心とまだ会ったことのない娘を抱いて観戦。「昨日の電話で『頑張ってください』と日本語で伝えたら、夫は『頑張る』と言っていた。勝てると信じていた」と話した。医師のニノさんは現在、育児の傍ら日本語を勉強中という。

 栃ノ心は初優勝に王手をかけた13日目の夜、父・ザザさんと電話で話し激励された。友人は、父のワイン農場で醸造するものと同じジョージア産の赤ワイン「サペラヴィ」を差し入れてくれた。世界遺産に登録され12年前に巣立った人口7600人の小さな町に思いをはせ「親にも親戚にも、応援してくれたみんなに感謝したい」と語った。

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