公務員ランナー・川内「ボストンで運を使い果たした」
スポーツ報知

来年4月のプロ転向を宣言した公務員ランナーの川内優輝(31)=埼玉県庁=が30日、ストックホルムマラソン(6月2日)へ出発した。
日本勢31年ぶりの優勝を果たしたボストン・マラソン以来のフルマラソン。しかし、レース当日は最高気温31度と厳しい暑さが予想され、「ボストンで運を使い果たしたかな」と苦笑いを浮かべた川内。昨年大会は気温15度という好条件だったこともあって「テンションはかなり落ちてます…。最近日本も暑いので、状態もいまいち」。それでも、不屈の男は「ゴールドコーストマラソン(7月1日)も暑さが想定されるので、そこへ向けて粘りのレースができれば」と前を向く。
日大アメフト部の悪質タックル問題に話題が及ぶと「難しい問題だけど、(会見での)広報の方の対応とかを見てると、誠実さって大事なんだなって」。監督、コーチがおらず、孤高の公務員ランナーとして走り続けてきたが「指導者が全て正しいとは限らない。ケガをされた方もいるけれど、自分自身で良しあしを考えるきっかけにしてくれたら」と日大DL選手を思いやった。