【宮下純一の目】池江、連日の日本新に「世界記録を狙うためにはスタミナを」
スポーツ報知

◆第94回競泳日本選手権 第2日(4日、東京・辰巳国際水泳場)
リオ五輪代表・池江璃花子(17)=ルネサンス亀戸=が、女子100メートルバタフライ決勝で56秒38の日本新記録をマークし、3年連続3度目の優勝を果たした。
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池江選手は準決勝のレースでわずかな修正点だった前半のタッチをしっかり合わせ、後半もスピードを落とさずに泳ぎ切れたことが2日連続の記録更新につながった。トップスイマーでも自己ベストを2回連続で上回ることは困難だが、結果を求められるレースへの集中力が見え、大きな成長を感じた。今回のタイムで世界大会のメダル圏内に入る実力を示したと思う。
世界記録を狙うためには驚異的なスタミナをつけることが必須だ。ショーストロム選手との差は前半は約0秒1だが、後半は0秒8~9も速く泳がなければならない。スタミナをつけるため、練習のサイクルを短くしたり、泳ぎ込みの量を増やしたりすることが必要となる。一方で無理をするとけがのリスクもある。じっくり地に足をつけてトレーニングを重ねてほしい。(08年北京五輪メドレーリレー背泳ぎ銅メダリスト)