【箱根駅伝】東大・近藤、インフルでまさかの欠場 東海大1区・関欠場、三上に変更

◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)
第94回東京箱根間往復大学駅伝競走は2、3日、東京・千代田区大手町の読売新聞社前~神奈川・箱根町の芦ノ湖を往復する10区間217・1キロで開催。2日の往路で当日変更される選手が発表された。
オープン参加する関東学生連合チームの1区に登録されていた東大・近藤秀一(3年)は、インフルエンザ発症のため、まさかの欠場。芝浦工大・矢沢健太(4年)が急きょ代役を務める。近藤は自身のツイッターで「インフルエンザを発症してしまったため箱根駅伝を欠場します。自分の走りを楽しみにしてくださっていた皆さま、大変申し訳ありません」とコメントした。
4連覇を狙う青学大は、4区で登録されていた橋詰大慧(3年)から前回1区4位の梶谷瑠哉(3年)に交代した。5区は登録された竹石尚人(2年)がそのまま出走。補欠登録のエース下田裕太(4年)は復路(3日)の切り札として8区に投入されることが確実だ。
今季の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(昨年10月9日)を制した東海大は、1区に登録されたエース格の関颯人(2年)に代わり、三上嵩斗(3年)に重要なスタートを託した。関は故障のため、昨年11月~12月にかけて一時、全体練習から離脱。万全な体調に戻らなかった。総力戦で悲願の箱根路初制覇に挑む。
前哨戦の全日本大学駅伝(11月5日)で20年ぶりに優勝した神奈川大の大後栄治監督(53)は、区間エントリーが行われた昨年12月29日に宣言した通り、2区のスーパーエース鈴木健吾(4年)をはじめ、往路では1区間も当日変更をしなかった。
前回2位の東洋大は、補欠に温存されていたエースの山本修二(3年)を濃厚と見られていた5区ではなく3区に投入した。2012年大会では兄の憲二(28)=現マツダ=が3区で快走し、東洋大の優勝に貢献。尊敬する兄が演じた快挙の再現を目指す。
前回4位の順大は、補欠登録の準エースの栃木渡(4年)を1区に起用。2区のエース塩尻和也(3年)との強力コンビで積極的な先行策を取る。
東京国際大は実業団を経て入学した30歳のオールドルーキー渡辺和也は補欠登録。往路では起用されなかった。
箱根駅伝は例年、12月10日に16人を選手登録。同29日に1区~10区と補欠6人を登録する。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。ただ、変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで区間変更はできない。交代は往復路合わせて4人まで。主力選手を補欠登録し、勝負区間に投入するなど戦術的な理由による変更が可能。各校の駆け引きや当日変更のドラマも見所のひとつとなっている。
当日変更は以下の通り(カッコ内は変更で出場しない選手)。
▽青学大 4区・梶谷瑠哉(橋詰大慧)
▽東洋大 3区・山本修二(中村駆)
▽早大 なし
▽順大 1区・栃木渡(吉岡幸輝)、3区・橋本龍一(内山将志)
▽神奈川大 なし
▽中央学院大 2区・市山翼(高砂大地)
▽日体大 5区・小町昌矢(辻野恭哉)
▽法大 3区・細川翔太郎(福田兼士)
▽駒大 2区・山下一貴(中村大聖)、4区・高本真樹(加藤淳)
▽東海大 1区・三上嵩斗(関颯人)
▽帝京大 なし
▽大東大 3区・奈良凌介(前田将太)、5区・藤岡賢蔵(大久保陸人)
▽中大 3区・中山顕(川崎新太郎)、4区・苗村隆広(江連崇裕)
▽山梨学院大 なし
▽拓大 3区・赤崎暁(鈴見侑大)
▽国学院大 4区・土方英和(花沢拓己)
▽国士舘大 なし
▽城西大 1区・西嶋雄伸(宮沢真太)、4区・金子元気(野上亮祐)
▽上武大 3区・熊倉優介(久保田直生)
▽東京国際大 なし
▽関東学生連合 1区・矢沢健太=芝浦工大(近藤秀一=東大)、5区・田島光=関東学院大(相馬崇史=筑波大)