日大教職員組合、田中理事長宛「要求書」署名者数を発表「怖くて署名出来ません」の声も

日大教職員組合は11日、東京・文部科学省で会見を行い、同大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で大学への信用を失墜させたとして、5月31日に田中英寿理事長(71)宛てに提出した「要求書」署名者数の途中経過を発表した。この模様は日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜・後1時55分)でも生中継された。
会見冒頭に吉原令子副委員長が「権力闘争だとか、権利闘争だとか言われることがありますが、私たちは純粋に日大をよくしたいという気持ちでやっています。どうかそれだけは信じて頂きたいと思います」とあいさつ。
同組合では、5月31日から日大の専任教員、付属高校の専任教員を対象に署名活動を行った。「期間は2018年5月31日から6月8日の9日間行いました。集まった賛同署名者数が752人になります。専任教員だけを言いますと約650人位となります。こちらですがまだ中間報告ということでご報告させて頂きます」と発表。続けて「報復人事の恐れがある」ため、署名については「本人が公開可としても、すべて公開不可の扱いとさせて頂きました」と説明した。
5月31日の「要求署」提出後には「報道して頂いた後、金曜日(6月1日)に授業があったんですけど、学生たちが『先生テレビ見たよ』『先生頑張れ』って言ってくれて拍手を学生がしてくれまして、思わず涙が出ました。それ以外にも教員会議で『署名活動をする』とアナウンスをしたら教員全員から拍手が起こりましたという方もいました」と署名活動に背中を押す声もあったという。
一方、「(報復人事が)怖くて署名出来ませんでしたという方もいました」。ほかに「報復は怖いけれども、当該学生がこの何倍もの恐怖を感じていたと思うと教員が名前を出さない訳にはいかないと思いました」とのメールも頂きました。
「私の感想ですけれど、正義を貫くというのは優しさに出会うことなんだと思いました。この署名は今後も続けていきたいと思います」と語った。
さらに今回の署名活動について「想定外だったことが、学生から一緒に署名をしたいとか、保護者の方から署名をしたい。あと校友会の方からも署名をしたいということがありました。当初、学内の教員を中心にでしたので、それは第2弾ということにしました。今回(署名)はとりあえず学校内にしました。あともう一つ、他大学の先生方から、OBの方からも署名をしたいとのご意見もありましたので、6月27日までに行いたい」と明かした。