大坂なおみ、苦手なクレーコート初戦で勝利 ハードの躍進を全仏へつなぐ

スポーツ報知

◆女子テニス ボルボカー・オープン ▽シングルス1回戦 大坂(6―4、6―4)ブレイディ(2日、米サウスカロライナ州チャールストン)

 世界ランク21位で第10シードの大坂なおみ(20)=日清食品=は、1回戦で同82位のジェニファー・ブレイディ(22)=米国=にストレート勝ち。全仏オープン(5月27日開幕)に向かうクレーコートシーズンで順調なスタートを切った。2回戦は同74位のラウラ・シグムント(ドイツ)と対戦する。

 大坂が冷静な判断でクレー初戦を制した。球が高く跳ねるコート特性を生かして、140キロ台のキックサーブを多用したかと思えば約190キロの高速サーブを見舞ってエース。「コーチの助言と自分の判断の両方。リターンで踏み込んできた相手を止めた」としてやったりだ。

 優勝した4大大会に次ぐ格のマイアミ・オープンと違い、得意なハードコートから苦手な舞台に変わった。「クレーは昨年はこの大会を除いてダメだった」と話すように、4月中旬に腹筋を痛めて欠場が続き、全仏でも4大大会で初めて1回戦敗退を喫した。ラリーが続きやすく振り回されてしまうことが多かったが、今季は勝ちを重ねた自信は大きい。「今年は新しい気持ちで楽しみたい。ハードから大きく変えたくないし、クレーでも対応したい」。春の躍進を全仏までつなげていく。

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