ハリル氏“一発レッド解任”に疑問「なぜ会長も西野さんも言ってくれなかった?」

スポーツ報知
訴えるように会見で話すハリルホジッチ氏

 日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が27日、都内の日本記者クラブで会見を行った。

 9日の記者会見で解任理由の一つに田嶋幸三監督から「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた」と挙げられていたハリル氏。反論するように、これまでの指導を感謝し別れを惜しむメッセージが15選手から届いていたと明かした。

 「何人かの選手が不満を漏らしていたと聞いている。選手は2名、いたのでしょうか」とハリル氏は示唆。「本当に何か問題があったのだとしたら、会長が事前に言ってくれれば良かった。西野さん(技術委員長=当時)もそういう警告なり情報を下さっていればよかったのではないか」と訴えた。

 「(1●4で敗れたE-1サッカー選手権の)韓国戦の後に解任を考えたとも聞いた。それならば私も少し理解できる。日韓戦がいかに重要か理解しているから」と、理由がピッチ外にあるという「聞いたことがない」解任に疑問を呈した。

 また本領発揮を目前にした離脱に悔しさをにじませた。「私の得意分野である最後の詰めという仕事をさせてもらえなかった」。W杯ブラジル大会では、前評判が高くなかったアルジェリア代表を率い、ベルギー、ロシア、韓国との1次リーグを突破。ベスト16に導いた手腕が評価され、日本代表監督に招かれた。「ブラジルW杯でもかなり良い監督だったと思います。W杯出場権を得て日本でも良い仕事をしたと思っています。この続きの仕事ができない。ここからだ、というところでできないわけです」と悔やんだ。

 一方では日本サポーターへ感謝を示したハリル氏。さらに「私は日本の永遠のサポーターです。まっすぐな性格なので。ずっと私の忠誠心はかわらない。多くの選手、スタッフたちと今も心が通っていると信じています。日本ずっとこれからもガンバッテクダサイ」と続け、エールを送った。

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