ハリル氏、くまモン「ロシアに連れて行く」約束かなわず…バッジ胸に会見

スポーツ報知
眼鏡をかけ会見するハリルホジッチ氏

 日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が27日、都内の日本記者クラブで会見を行った。「なぜだか分からない」と、コミュニケーション不足とされる解任理由について何度も疑問を呈したハリル監督の右襟には、くまモンのバッジが輝いていた。

 1時間の予定時間を大幅にオーバーした会見の終盤、「個人的なメッセージになります、お許しください」と断ったハリル氏は「熊本県に個人的に感謝したいと思っています」と続けた。

 ハリル監督は16年5月5日、熊本地震の被災地を訪問。継続的な支援活動を約束した。旧ユーゴスラビア出身で現役引退後に、ボスニア紛争が勃発。現在国籍を持つフランスに逃れ、自宅が焼き払われた過去を持つ。それだけに心を痛め、避難所などを訪れ、子供たちとサッカーで交流した。翌年4月にも再訪し「くまモンをロシアに連れて行きたい」と約束していた。

 「(解任に際して)本当に特別なメッセージを熊本県から直々に頂きました。W杯前に熊本に足を運ぶと約束したので、行きたいと思います。こういう状況に変わってしまったんですが…。そして熊本と約束したのが、試合ごとにバッジをつけることでした。次は観光客として足を運ぶでしょう」と在任中に大きな絆を築いた熊本への愛着を強調した。

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