【マーメイドS】キンショーユキヒメ重賞連勝へ抜群の反応!馬場悪くてもラスト11秒7

スポーツ報知
ラスト1ハロンで上々の伸びを見せたキンショーユキヒメ。重賞2連勝なるか

◆マーメイドS追い切り(6日・栗東トレセン)

 マーメイドSに出走するキンショーユキヒメが栗東・CWコースで上々の動きを披露。福島牝馬Sに続く重賞連勝を目指す。

 目下の充実度を示すに、十分な内容だ。キンショーユキヒメは栗東・CWコースを単走でスタート。序盤をゆっくり入り、3コーナーでも手綱を抑えたまま。直線で解放すると好反応で加速を始めると、ラスト1ハロンからは気合を注入して一気に駆け抜けた。

 6ハロンは84秒4と地味だが、ラスト1ハロン11秒7は上々の伸び。「雨で馬場が悪く、序盤から飛ばして脚が上がらないように注意した。負荷が軽くなったけど、先週びっしりやって、太めも感じない。いいと思う」。先週と同コースで6ハロン79秒3と攻めた経緯も踏まえて、中村調教師は仕上がりに自信を示した。

 前走の重賞初制覇をトレーナーは「想定外」と驚く。「(先行有利の)小回りは展開的に合わないと思っていたから。まさかだね。腹をくくって持ち味の末脚にかけたら、はまったね」。謙虚に振り返るが、ベストと言えない舞台で挙げたキャリア26戦目の初タイトルは、確かな成長の証しと言える。

 もともと期待は大きかった。新馬戦から6戦連続で牡馬相手にぶつけ続け、3戦目以降は中距離戦に活路を求めた。5戦目の若駒Sではのちのダービー馬マカヒキなどに歯が立たず、結果的に賞金加算が遅れて勝負のオークスを抽選除外。憂き目にあったが、中村調教師は後悔していない。「そういう部分が、ようやく生きてきたかな」

 実績ある舞台 大型の牝馬で緩みやすい面があるぶん、放牧を挟まず、重賞初制覇を飾った前走と同じ在厩調整を踏襲。そして〈5〉〈2〉〈3〉〈2〉〈4〉《1》着と得意の阪神だ。昨年4着の雪辱へ、条件は整った。「この1年で3勝。昨年からの(ハンデ)4キロ増は力をつけた証しでもある。斤量を背負って、得意舞台の勝負。最大目標のエリザベス女王杯(11月11日、京都)に行くためにも、ここでいい競馬をしないと」。主役として勝ちきってこそ、G1へ大きく視界が開ける。(宮崎 尚行)

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