【阪神C】イスラボニータ、レコードVで有終飾る

スポーツ報知
イスラボニータ(中央)がダンスディレクター(左)を競り落とし、有終V

◆第12回阪神カップ・G2(12月23日・阪神競馬場、芝1400メートル、良)

 第12回阪神C・G2が23日、阪神競馬場で行われ、イスラボニータ(ルメール)がゴール前で鼻差差し切り、1分19秒5のレコードで重賞6勝目を挙げ、有終Vを飾った。

 14年の皐月賞馬イスラボニータが、ラストランを飾った。好位直後で脚をため、直線は先に抜け出したダンスディレクターの外から伸びてきっちり鼻差かわした。「すごく大切(なレース)で、ぜひ勝ちたかった。決勝線(ゴール)で前に出られて、とても良かった」。この日でリーディング1位を決め、大台200勝にあと『3』としたルメールが最高の笑みでたたえた。

 口取りの最中、引退を迎えた6歳馬に「ありがとう」「お疲れさま」と多くのファンが声をかけた。コースレコードでの有終Vに、栗田博調教師の喜びはひとしお。「完璧なレース。こんな素晴らしい形で終えられるとは、思っていなかったです。一番の思い出は、ダービーで2着に敗れた悔しさかな。産駒がリベンジしてくれたら、最高ですね」。後世に夢を託して、温かく送り出した。(宮崎 尚行)

◆イスラボニータ 父フジキセキ、母イスラコジーン(父コジーン)。美浦・栗田博憲厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産。通算成績は25戦8勝。総収得賞金は7億5202万7000円。主な勝ち鞍は14年皐月賞・G1、14年セントライト記念・G2、17年読売マイラーズC・G2、13年東京スポーツ杯2歳S・G3、14年共同通信杯・G3。馬主は(有)社台レースホース。

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