【巨人】原監督「野球博士になろうな」新人8人に3分間訓示で

巨人・原辰徳監督(60)が9日、東京・よみうりランド内のG球場で始まった新人合同自主トレを視察。ルーキーたちに「野球博士になれ!」と指令を出した。
原監督は一番乗りでグラウンドに現れた。新人8人の輪の中心に立って約3分間、訓示を行った。
「野球選手になったからには、野球博士になろうな。平等に時間は与えられているから、うまく使おう。特に君たちはまだ若いから、今からそういうことに気付いてやれば、将来すごく大きなものになって自分に返ってくるはずだから」
全選手に“最低条件”と訴える、常に戦えるコンディション維持とともに新人たちに求めたのは、野球を愛し、野球を誰よりも勉強することだ。ルールを熟知しろ、というだけではない。技術論からトレーニング、栄養、休息を含めた体作り、あるいは深い知識まで。野球に関わる全てに情熱を注いでほしいと願った。
「野球というスポーツを職業にしたわけなので、そこはやっぱり。4番バッターは誰しもがなれるとは限らないけれど、これは勉強さえすれば誰しもがなれることだもんね」
この日は1軍、ファームの全コーチ陣が視察に訪れ、新人の“初日”を見守った。「僕と何人かだけだろうなと思ったけど、誰か言ったのかな」と笑ったが、それもチームの和を感じさせる出来事だ。
緊張や不安も交じりつつ、それでも元気な新人たちの動きに「ハツラツとしてたね。若アユだ。若鯉と言うわけにはいかないだろ?」と満面の笑みを浮かべた原監督。「ここからのスタートでどんどん上乗せ、ページ数を増やしていくことが大事だよね。いま薄っぺらいものであっても1年、2年、3年とページ数が増えていくことが一番」。着実な成長を後押ししていく。(西村 茂展)
◆原監督が新人に贈った金言
▽「限界を超えたところにプロの世界がある。そう思えば、たとえ壁にぶち当たったとしても、乗り越えられる」(05年12月9日、新入団選手発表会見にて)
▽「我々の世界は弱肉強食。希望と挑戦する気持ちを持ち続けてくれ。少々の失敗は当たり前と思え」(14年11月23日、ファンフェスタでの新入団発表で)
▽「朝、揚々と気分良く目を覚まして、寝る時も充実感を持って寝てるかい? 野球にどっぷり漬かってね。さあ、いこうじゃないか」(15年1月16日、新人合同自主トレを視察して)