【巨人】沢村、上原が誕生日0封リレー

スポーツ報知
8回を無失点に抑え、ナインとハイタッチする上原(左)

◆中日3―10巨人(3日・ナゴヤドーム)

 今や“鉄板”の2人がいるから強気になれる。1点差に追いつめられた7回。43歳になった由伸監督は、同じ誕生日で30歳になった沢村を送り込んだ。8回には迷わず上原を指名。こちらも43歳のバースデーだ。敵地でも、変わらぬ大歓声を味方にリズミカルに料理した。2日の移動日をはさんでの3連投は、3試合連続のパーフェクト救援。2人の快投は相手の勢いを止め、9回の5点も呼んだ。

 5回まで4―0も、万が一に備えて両腕を準備。7回からの継投には「山口にはもう1イニングいってほしかった」と言う。それにしても、何とも珍しい“トリプルバースデー”での快勝劇。「俺のことはいいんだよ」と逃げる指揮官は、「上原も沢村もいいピッチングしてくれたから、それでいいじゃない」と笑った。

 甲高い声が店内に響き渡ったのは昨夜。由伸監督はコーチ陣と名古屋市内へ食事に出かけた。開幕3連戦の反省点や今後への課題などを話し合いながら、和食を堪能。食事が終わった頃、コーチ陣の歌に乗ってサプライズのバースデーケーキが登場した。火を消すと、斎藤投手総合コーチがお得意のひと声「ルネッサ~ンス♪」。お笑いコンビ・髭男爵の“パクリ芸”で場は拍手喝采となり、さらなる一体感は生まれた。

 ただ、お祭りムードは前夜までで封印した。試合前ミーティング。昨年までは「由伸監督誕生日です!」などと紹介されたが、今年は廃止。球団関係者は「試合に集中しようということ。今年は試合に向かう緊張感が高まっていて、雰囲気がいい」と口にする。若手が「奮輝」しての3連勝―。これ以上ないプレゼントになった。(水井 基博)

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