【巨人】ドラ1鍬原、畠ロード!5月交流戦1軍へ「もっと上げていく」
スポーツ報知

巨人のドラフト1位・鍬原拓也投手(22)が25日、青学大グラウンドで行われた同大学との交流戦でプロ入り初の実戦登板に臨み、2回1安打無失点2奪三振。最速149キロをたたき出し、上半身のコンディション不良からの回復をアピールした。早ければ5月29日から始まる交流戦期間中にも1軍デビューする可能性もありそうだ。
鍬原のキレ味抜群の直球が、糸を引くように捕手のミットに収まった。2イニングを25球、2Kを奪ったデビュー戦を「最初にしてはよかった。真っすぐの回転軸を意識してやってきて、ある程度空振りも取れたので精度も上がっている」と振り返った。
“畠ロード”を歩む筋道も見えてきた。昨季、16年ドラフト会議直後に右肘を手術した畠は、鍬原と同様に春季キャンプ3軍スタート。そして4月2日にプロ初の実戦登板を果たすと、7月6日の広島戦(マツダ)で1軍デビュー。その後は1軍の先発ローテとして後半戦だけで6勝を挙げた。
鍬原は、31日から4月3日まで行われる四国ILリーグとの交流戦期間中に2度目の登板となる可能性が高い。今後はイニング、球数を増やしていき、その先に1軍のマウンドがある。「僕の中ではキャンプ半ばくらいの状態。これからもっと上げていきたい」。1か月半先を“開幕”とするならば、昇格時期は交流戦が一つの目安になる。
ドラ1右腕にとって、節目の一日にもなった。26日が誕生日で、この日は21歳最後の登板。中大の卒業式は実戦デビューと重なり欠席したが、「卒業登板という意味でよかったですね」と笑顔。ドラフト同期の大城、田中俊は開幕1軍スタートが決定的。黄金ルーキーが1軍の戦力に加わる日も少しずつ近づいている。(後藤 亮太)