【巨人】中川、2学年下の「田口塾」で技術指導受けた
スポーツ報知

巨人の中川皓太投手(23)が8日、志願の「田口塾」で飛躍へのヒントを探った。個別練習の時間に、2学年下の田口麗斗投手(22)に技術指導を依頼。60分間の濃密な野球談議を行った。
全体練習後、中川は木の花ドームで一緒にシャドーピッチングをしていた田口にチェックを求めた。中川がマウンドでタオルを持った左腕を振り、田口が捕手の位置から目を光らせた。
中川「何が足りない?」
田口「もっと胸を張って投げた方がいいですよ。腕も縦に振った方がいい」
中川「メッチャ縦に振ってるつもりなんだけど」
田口「全然、横振り。まだ意識が足りないんですよ」
それ以外にも、中川の相談を受けた田口が「変化球の時に腕が緩んでいる」などと身ぶり手ぶりで指摘。スライダーの投げ方、股関節の使い方など、1時間の意見交換は白熱した。
後輩に頭を下げた中川の胸中には、菅野の教えがある。今オフ、ハワイで合同自主トレ。現地でエースに「一番大事なのは自分で考えて行動すること」と助言された。自身は通算0勝。田口は昨年13勝で2年連続2ケタ勝利。普段から仲が良いとはいえ、「田口の方が僕より野球がうまいので」と当然のように動いた。
田口も「菅野さんからは『気づいたことがあれば先輩にもどんどん言え』と言われている。言うことで自分のレベルアップにもなる」と話す。若手投手に、貪欲さが浸透してきている。
開幕ローテ入りが期待される中川は、9日の1軍紅白戦に先発。「練習しているスライダーで抑えてアピールしたいです」と決意を示した。(片岡 優帆)