藤波辰爾、前田日明に参戦オファー「連絡を取ってみます」

プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)は26日、4月20日、後楽園ホールと同21日に大阪・南港ATCホールで開催する「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」にと題したツアーに“格闘王”前田日明(59)へ参戦を打診することを明かした。
藤波は、元日のスポーツ報知のインタビューで今年の目標として「前田をリングに上げる」と格闘王の現役復帰へ強い意欲を示した。これに対し前田は、24日に都内で出演したイベントで復帰は「ないですね。オレのプロレスはやってはいけないプロレスだから。今、60代の人たちにそれをやったら大変なことになる」と否定した。しかし、藤波はこの発言を「リングへの復帰をまったく意識していないわけではないと思います。彼の中でリングに上がりたいという気持ちはあると思う」と前向きに捉えた上で「連絡を取ってみます」と正式にリング復帰をオファーすることを明言した。
藤波は昨年、「ドラディション」にベイダー、ミル・マスカラスと往年の名レスラーを招聘し、「金曜夜8時」のプロレス中継に熱狂した昭和プロレスファンを歓喜させた。藤波の行動に触発され、永遠のライバル、長州力(66)も今月14日に3年ぶりのプロデュース興行を開催し好評を博した。自らの使命を「行き場がなくなった昭和プロレスファンの居場所をもう1度、作る」と公言する藤波にとって、前田の復帰でさらに昭和プロレス世代へ夢を再び与えたい思いなのだ。
ただ、新日本プロレス時代から前田の性格を熟知している藤波だけに「彼の性格から言ってすぐにはYESとは言わないと思う。何回か話をしてみたい」と粘り強く復帰を働きかける思いを明かした。昨年4月の藤波のデビュー45周年記念大会ではゲストとしてリングに登場した前田。果たして今年は、黒いタイツ姿でリングに上がるのか。藤波の熱意を見守りたい。
なお、「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」には“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランド(67)が参戦する。