内藤哲也、オカダに敗れるも中学3年からの夢かなえた「また新しい夢が見えてきましたよ」

スポーツ報知
内藤哲也は終始、オカダ・カズチカ(手前)を攻めたがタイトル奪取に失敗

◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM12」 ▽ダブルメインイベント2 IWGPヘビー級選手権試合(60分1本勝負) 〇オカダ・カズチカ(34分26秒、レインメーカー→片エビ固め)内藤哲也●(4日・東京ドーム)

 内藤は35歳にして、中学3年生からの夢だった東京ドームの大トリのリングに立った。運命をかけたデスティーノをオカダに見舞ったが、レインメーカーで逆転を許し、IWGPのベルトを腰に巻くことはできなかった。オカダのマイクアピールを立ち止まって聞いた後、フラフラともつれる足取りで、会見場のブルペンまでたどりついた。

 「オレは負けてなんかいないよ、勝つまで何度でもやってやるよ…とか言うレスラーいるけど、オレはそういうの嫌いだ。今日は3カウント聞いたのは事実なんでね。勝った者がすべて正しいんでしょ。非常に悔しいです」と皮肉をこめたコメントを吐いた。

 2014年の東京ドーム大会ではダブルメインイベントに登場したが、順番はファン投票で1試合目となり、実質セミファイナル扱いだった。今回はダブルの2試合目。正真正銘の大トリだった。「まあ、オカダにもお客様にもかつて笑われましたよ。東京ドームのメインが夢かって。でもさ、これはオレが中学3年生の時に立てた目標で、これをオレは大事にしてきたから、誰に笑われようと、大事にしてきた夢だから。今日、何か一つゴールをオレは迎えたんすかね」と負けながらも、目標をかなえた気持ちを表現した。

 「でも、それは中学3年生の時に立てた目標のゴールであり、今日、ゴールを迎えた時点でまた新しい夢が見えてきましたよ。レスラー内藤哲也としての夢が見えてきましたよ。また次の機会に発表しますよ」と言い、「アスタマニアーナ、アディオス(また明日、さようなら)」とスペイン語で締めた。早くも5日の後楽園ホール大会で次の夢へと再出発する。

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