有働アナ、10月から日テレ夜の顔に「NEWS ZERO」メインキャスター就任

今年3月にNHKを退局した有働由美子アナウンサー(49)が、10月から日本テレビ系「NEWS ZERO」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)のメインキャスターを務めることが6日、同局から発表された。現キャスターの村尾信尚氏(62)は9月末で卒業する。ジャーナリストを目指しフリーに転身した有働アナは「『NEWS ZERO』の信頼を守るべく、できる努力を全て尽くしていきます」と意気込んでいる。
NHKの朝の顔を務めてきた有働アナが、日テレの夜の顔へ転身する。3月末でのNHK退局後、約半年でのメインキャスター就任に「この度は、大変ありがたいお話をいただき身の引き締まる思いです」とコメント。「ニュースキャスターとしては、まだまだ勉強の時間が必要かと思っておりましたが、いただいた貴重な機会、村尾さんたちが築き上げてこられた『NEWS ZERO』の信頼を守るべく、できる努力を全て尽くしていきます」と意気込む。
同局は、有働アナの起用理由として「すばらしい経験と本音でニュースを伝える姿勢」と説明。ニュース読みの力はもちろん、スポーツやエンターテインメントにも明るく、ニューヨーク特派員を務めていた経験から海外経験も豊富。さまざまな事象への対応力を見込んでの起用のようだ。今月2日放送の同局系「開局65年記念番組 日本テレビ+ルーヴル美術館『その顔が見たい!』」のロケリポーターとして民放デビューを果たしていた。
有働アナのキャスター就任は、局内でも数人しか知らないトップシークレットで、水面下で粘り強く交渉を続けてきた。慣例では、10月期の番組編成はこの時期までにある程度終え、広告関係など各所に説明を行うが、情報が一気に拡散する前のこのタイミングで発表したとみられる。今回のバトンタッチについて、同局は「放送12年を迎えた節目で、総合的に考慮した結果です」と説明している。
06年10月の番組開始時からメインキャスターを務めてきた村尾氏は「日本を良くしようと始めた『NEWS ZERO』。9月末までしっかり私の思いを届けます。10月からは有働さんを中心にさらに親しみやすい『NEWS ZERO』になることを期待しています」とエール。三浦俊明・報道局チーフプロデューサーも「番組が約12年間続けてこられたのは村尾信尚キャスターのおかげで感謝の気持ちでいっぱいです。有働由美子さんとは『本音で伝えるニュース』を大切にしながらゼロから番組を作り上げていきます」とコメントした。