羽生結弦そっくり「羽生ゆずれない」が懇願 連覇で売れっ子にして~

スポーツ報知
羽生結弦(左)と羽生ゆずれない

 東京・麻布十番にもう一人の羽生がいた。その名も、「羽生ゆずれない」。平昌五輪フィギュアスケート男子ショートプログラムで、羽生結弦(23)=ANA=が、自己ベストに迫る111・68点をマークし、66年ぶり五輪連覇に向けて首位発進した16日、都内で羽生の演技をじっと見守った。本人が演技を終えるとこちらもガッツポーズ。「けがしていたとは思えない。完全復活ですね」と、我が身のごとく喜んだ。

 「ゆずれない」は昨年4月にデビュー。明大政経学部に在籍しながら、東京・麻布十番にあるショーパブ「リトモディブリブリブッスン」で週6回、舞台に立つ。テレビ出演はフジテレビ系「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦」などが数回あるものの、ほぼ無名のものまねタレントだ。

 羽生とは面識はないが「運命的な巡り合わせ」を感じるという。羽生より7センチ高い179センチの長身にくわえ、中学時代からアイスホッケー部に所属するスケート経験者。アイスホッケーU―18日本代表では主将を務めた。

 羽生のものまねを始めたのは、明大アイスホッケー部で活動している時に「羽生結弦に似てるね」と言われたのがきっかけ。テレビを録画し本人のメイクや氷上での表情を研究した。ユヅリストのツイッターを見て、セクシーなパーカの脱ぎ方など癖も完コピした。舞台は氷上ではないため、見た目が勝負だ。

 これから注目度が増すかどうかは、羽生の成績にかかっている。平昌五輪が近づくにつれ、ショーパブにはユヅリストも訪れ、常連の年配女性客から「ゆづ~」の黄色い声援も飛ぶようになった。この日、SP1位が確定した直後にはさっそくテレビの取材依頼が舞い込んだが、金メダルとなればさらなるオファーが届くことは確実。この日は間に合わなかったが、羽生がフリーで着用するのと同様の衣装をオーダーメイドで発注するなど準備は万端だ。

 世界中が注目する羽生のフリーが行われる17日は地元・北海道苫小牧市内で営業の予定。「本当に頑張ってほしい」と五輪連覇を祈る。夢は羽生との凱旋スケーティング。お笑い界の金メダルは「ゆずれない」。

 ◆羽生ゆずれない 本名・相木健太(あいき・けんた)1995年2月25日、北海道苫小牧市生まれ。22歳。2013年3月、駒大苫小牧高卒業。同年4月、明大政経学部入学。アイスホッケーU―18日本代表では主将を務めた。17年、芸能プロ「ザゼンプロダクション」入り。ものまねレパートリーはほかに、細川たかし、瀬川瑛子、ルパン三世など。身長179センチ、体重75キロ。血液型B。

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