【中日】ドラ1鈴木博、155キロで1回完全デビュー!「次は勝ち試合で投げたい」

◆広島8―3中日(1日・マツダスタジアム)
中日が記録ずくめの開幕3連敗を喫したなか、社会人・ヤマハ出身のドラフト1位ルーキー、鈴木博志投手(21)が完全デビューで希望の光を放った。
出番は5点ビハインドの8回。安部に対してのプロ第1球は、いきなり154キロを計測。1ボール2ストライクから外角のカットボールで空振り三振を奪ったが、表情を変えることはなかった。
続く石原には1ボール2ストライクから内角低めにズバッと決まる、この日最速タイの155キロ直球で見逃し三振。代打・西川も二ゴロに仕留めてダッグアウトに帰ってきた。
プロ初登板にもかかわらず、強力打線をピシャリと封じた背番号46にデビューの感想を聞いた。
―完全デビュー。
「できることを全力でやりました」
―最速は自己ベストにあと2キロと迫る155キロ。
「球速のことは考えてなかったです」
―緊張しなかったか。
「マウンドに上がって、看板の字が読めるか確認しました。その字が読めたので落ち着いていると感じました。興奮はしたけど、悪い緊張感はなかったです」
―ブルペンでの過ごし方は。
「力まずやっていました。勝手に気持ちが上がってきました。そのまま、それをプレーにつなげたから、3人で抑えられたと思います」
―2奪三振。
「しっかり腕を振れていたので打者も振ってくれたのでしょう」
―三振を奪っても表情を変えなかった。
「気負いはあるんですが、ポーカーフェースを社会人時代からずっと続けてきているので」
―降板後はホッとしたか。
「ホッとしたというより、これからがスタート。気を引き締めていきたいです」
―今後に向けて。
「チームが勝ってナンボ。次からは勝ち試合で投げたいです」
中日・森監督「(鈴木博は)ホントは勝ち試合で投げさせないといけない投手。(岩瀬以外の救援6投手が開幕カードで登板したが)1試合でも投げれば、これから(本拠地開幕に向けて)少しでも違う気持ちになる」