大谷、出場4試合連続安打…エンゼルスは8回逆転負けで首位陥落

◆エンゼルス3―5アストロズ(15日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が15日(日本時間16日)、本拠地のアストロズ戦でメジャー初めて「2番・指名打者」でスタメン出場し、4打数1安打だった。試合は8回に逆転されて3―5で敗れ、ア・リーグ西地区で再び2位に転落した。
初回の第1打席は、開幕から不動の2番だったマイク・トラウト外野手が「1番・中堅」で先発して四球で出塁。大谷は11日の本拠地・ツインズ戦以来4試合ぶり打者出場で期待が高まったが、132キロのナックルカーブで空振り三振となった。
3回2死の第2打席は三邪飛だったが、ハプニングに見舞われた。大谷はカウント1ボール2ストライクからG・コールの内角高めの159キロ直球を強振。そのファウルが球審・カルブレスのマスクや右肩をもろに直撃した。球審はそのまま治療のため退場。二塁塁審のバックナーが球審へ入る。試合は3人の審判のまま行われることになった。
さらにこの場面でアストロズは三塁線を大きく開け、一・二塁間に野手3人を配置する“大谷シフト”を敷いて、三塁手が通常の遊撃手付近を守っていた。そのため、平凡なファウルフライにもかかわらず、三塁手のバルブエナは猛ダッシュで落下点まで駆け寄ってギリギリで捕球していた。
5回2死一塁の第3打席では右前打を放ち、出場4試合連続安打。スタットキャストによると、球速95・1マイル(約153キロ)を計測した。鋭いライナー性の打球で一気に右翼手・レディックへ到達したためか、三塁を狙った一塁走者・トラウトがタッチアウト。大谷は一塁ベースを回ったところで頭を抱えて悔しがった。この打席でも“大谷シフト”を敷かれたが、大谷はナックルカーブをとらえると、低く速い打球が一・二塁間方向へ。“大谷シフト”にはまって内野ゴロかと思われたが、ボールは狭い野手の間を抜けて右前へと転がっていった。
そして8回1死の第4打席では、二ゴロに倒れた。