大きな障壁を楽しみに変えてしまう大谷翔平のポジティブさ

スポーツ報知

◆アスレチックス4―7エンゼルス(1日・オードットコ・コロシアム)

 メジャー初勝利後、大谷は「ただただ楽しく」と振り返った。開幕前は投打で結果が出なかったが、いつも前向きだったのが印象的。「開幕マイナーの覚悟はあるか?」と辛らつな質問が飛んだ時も、だ。「良くも悪くも反省は出てくる。次に向けて練習したい」。決して悲観的にならず、むしろ成長の糧としていた。

 少年時代から、どんなことでも“楽しみ”を求めてきたようだ。小学生時代は母・加代子さんとのキャッチボールが日課。バドミントンの社会人チームに所属した、運動神経抜群の母親を相手に全力投球をした。体の成長とともに球の威力はアップ。手を痛がる母を見て、イタズラっぽく笑みを浮かべていたという。

 キャンプ初日の会見。「慣れない環境で思うようにいかないけど、練習一つとっても『次はこうしよう』と工夫がある。それだけで僕は楽しい。どんどんクリアしていけるように」と語っていた。どんな大きな障壁に出くわしても、今後の楽しみに変えてしまう。このポジティブさもメジャー二刀流へは欠かせない。(メジャー担当・小谷 真弥)

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